ハリカルナッソス陵は、マウソロス陵とも呼ばれ、紀元前4世紀にハリカルナッソス(現在のトルコ・ボドルム)を支配していたマウソロス王を記念して建てられた堂々たる葬祭用のモニュメントであった。この霊廟は、古代建築の傑作のひとつとされ、古代世界の七不思議のひとつに数えられている。白大理石で造られ、基壇の長さ32m、幅28m、高さ約45mという堂々たる大きさであった。構造は大きく分けて、基部、陵墓本体、頂部の3つの部分に分かれていた。基壇は日常生活の場面やギリシャ神話を描いた彫刻で飾られ、霊廟本体にはイオニア式とコリント式の円柱が立っていた。一方、上部にはマウソロスの柩を引く4頭の馬を乗せたクアドリガが置かれていた。残念ながら、この霊廟は数世紀にわたる地震や侵略によって大きな被害を受け、現在では基壇と本体の遺跡がわずかに残っているのみである。それでも、ハリカルナッソス霊廟の壮大さと美しさは、後の多くの芸術作品や建築物にインスピレーションを与え、古代ギリシャの芸術と文化を物語る重要な存在となっています。