この料理の名前と起源は歴史の中で失われている。18世紀末のナポレオン戦争で、この地にいたオーストリアの将軍、ウィンディッシュ・グラエツという人物まで登場するのが最も有名な説である。ヴィンチスグラッシとは、将軍の名前の読み方からきているという説である。
この仮説は示唆に富んでいるが、1781年の料理人アントニオ・ネッビアの料理書「Il cuoco Maceratese」に名前と調理法が非常によく似た料理の証拠があり、「プリンシスグラス」(王子たちの脂肪)に触れていることから、ややありえない話である。というのも、ネッビアのレシピはオーストリアの将軍が到着する20年以上前に作られたもので、将軍はこのレシピを食べたかもしれないが、その名前をつけたわけではないからだ。