ティレニア海の真ん中に浮かぶサルデーニャ島は、遠くイタリアを見つめるような形で存在している。白い砂浜とエメラルド色の海に囲まれた1,849kmの海岸線から、内陸部は急速に隆起し、丘陵や不浸透性の山々が形成されている。 2009年、ギネスブックに「世界で最も危険なチーズ」と認定されたウジが湧くチーズ、カスマルツが羊飼いの手によって作られている。 カスマルツはクリーミーで柔らかく、しかも生きたウジ虫が何千匹も入っている。直訳すると「腐ったチーズ」という意味のこのサルデーニャの珍味は、上部を切り落としたペコリーノチーズの表面に、ハエに卵を産ませることで作られる。 卵が孵化すると、幼虫はチーズを食い破って脂肪を分解し、通常は硬いチーズの中央部を柔らかくする。濃厚でコクがあり、刺激的なチーズの余韻が何時間も続く。 EUで販売禁止になっているこのクリーミーなチーズは、サルデーニャの平たいパン(pane carasau)に塗って、フルボディの赤ワインと一緒に楽しむのが一番です。カスマルツは、その食感と少しスパイシーな味わいで有名で、媚薬のような存在と言われています。