金閣寺、正式名称・鹿苑寺(ろくおんじ)。
京都に来たら一度は行く場所、と言われ続けているわりに、実際に行ってみると「思ってたより小さい」とか「人が多すぎて写真撮れなかった」とか、そういう声をよく聞く。私も最初に訪れたのは大学1年の頃で、正直なところ、人混みに圧倒されてゆっくり見られなかった記憶がある(あれはたぶん紅葉シーズンだったと思う、念のため確認を)。
でも、それでもやっぱり行く価値はある。金箔に覆われた楼閣が池に映る、あの光景は本物だ。写真で何度見ても、実物の前に立つと少し声を失う。
ここでは金閣寺についてよく聞かれること、私が実際に疑問に思ったことをまとめてみました。
## 金閣寺って何?お寺の歴史を簡単に教えて
金閣寺は京都市北区にある臨済宗相国寺派の寺院で、正式には鹿苑寺という。あの金色の建物は「舎利殿」と呼ばれる楼閣で、お寺全体の通称として「金閣寺」が定着している。
元々この地には西園寺公経(さいおんじきんつね)という公家の山荘があった。それを室町幕府3代将軍・足利義満が1397年に譲り受けて、山荘として造営したのが始まり。義満の死後、遺言によって禅寺に改められた。
で、問題の金箔の外壁だけど、現在の建物は実は1950年に放火で全焼したあと、1955年に再建されたもの。三島由紀夫の小説『金閣寺』のモチーフにもなったあの事件だ。再建時に金箔が張り直され、その後1987年と2003年にも葺き替えが行われている。だから「本物じゃない」という人もいるけど、形式や設計は当時の記録をもとに復元されている。
## 大阪・神戸から金閣寺へのアクセスは?
大阪(梅田・難波)から金閣寺へは、基本的に電車とバスの組み合わせになる。
梅田からだと、阪急京都線で烏丸まで行き(特急で約35分)、そこから京都市営バス205系統か金閣寺行きのバスに乗り換え。バスで30〜40分程度(渋滞次第でもっとかかることもある)。合計で1時間半前後を見ておくといい。
新幹線や在来線で京都駅に出てから、市バス101番か205番に乗るルートも使いやすい。京都駅からバスで約40分。
ちなみに、私は一度タクシーで金閣寺まで行ったことがある。京都市内の渋滞にはまって、バスより時間がかかったうえに料金も高くなった。バスのほうが無難です(笑)。
神戸からは、三宮から阪急か新幹線で京都へ出るルートが一般的。所要時間は大阪経由で2時間弱くらい。
## 拝観料はいくら?営業時間は?
拝観料は大人500円(2024年時点)。
子供(小・中学生)は300円。外国語のガイドマップは英語・中国語・フランス語・スペイン語などが含まれていて、拝観料に含まれている。
営業時間は09:00〜17:00(受付は16:45まで)。年中無休で、定休日はない。ただし、特別な行事のときに一部見学できないエリアが出ることがあるので、公式サイトで確認してから行くのをすすめる。
500円という値段は正直かなりリーズナブルだと思う。庭園まで含めた空間全体を体験できるわけだから。ただ、お土産屋さんで財布の紐がゆるむのは覚悟しておいたほうがいい(私は毎回500円以上のお守りを買ってしまう)。
## いつ行くのがベスト?混雑を避けるには?
正直に言う。金閣寺に「空いている」時期はほとんどない。
特に紅葉シーズン(11月中旬〜下旬)と桜の季節(3月末〜4月上旬)、夏休みのピーク(7月下旬〜8月)は激混みになる。修学旅行生、インバウンドの観光客、国内旅行者が全員同じ場所に集まる感じ。
少しでも人が少ない時間帯を狙うなら、開門直後の09:00〜09:30台がおすすめ。私が最近行ったときは09:10頃に着いたけど、それでも既に数十人はいた。
比較的空いているシーズンは、梅雨時(6月)と真冬(1月〜2月上旬)。雪が積もったときの金閣寺は格別らしいのだが、私はまだ見たことがない。いつか行きたいと思いながら毎年逃している。
あと、平日と週末では体感がかなり違う。可能なら平日を選ぶべき。
## 境内で見るべきポイントは?鏡湖池以外に何がある?
金色の舎利殿と鏡湖池(きょうこち)の組み合わせが代表的な光景だが、境内にはほかにも見どころがある。
まず、舎利殿は3層構造になっていて、各層のデザインが違う点が面白い。1層目は寝殿造、2層目は武家造、3層目が禅宗仏殿造という構成で、時代や様式が混在している。義満の趣味というか、あえてそうした部分もあるらしい。
庭園内には「龍門瀑(りゅうもんばく)」という滝、「夕佳亭(せっかてい)」という茶室(江戸時代後期の建築)、そして「不動堂」など点在している。順路に沿って歩いていけば自然に全部見られる構造になっているので迷子にはなりにくい。
出口近くにある「陸舟の松(りくしゅうのまつ)」も見ておくといい。義満が自ら手がけたという伝承がある松の木で、舟の形に仕立てられている。なぜ舟なのかは…よくわからないが、樹齢600年以上と言われている。
## 写真を上手く撮るコツは?
スマホでも十分きれいに撮れる。ポイントをいくつか。
まず、定番アングルは拝観路を入ってすぐの場所。鏡湖池越しに舎利殿を正面から捉えられるポジションで、多くの人が写真を撮っている。混雑時でも少し待てばスペースができる。
午前中の早い時間帯は東側から光が当たるため、金箔の輝きが強く出る。午後になると逆光気味になりやすい。
雨の日は行きたくないと思うかもしれないが、実はチャンスで、池の水面が穏やかで映り込みがきれいに出ることがある。あと人が少ない(これ重要)。
自撮りに夢中になって他の観光客の邪魔をするのはやめよう、とは言いつつ、私も気づいたら30分くらい写真を撮り続けていたりする。
## 近くで食事やお茶はできる?周辺情報を教えて
金閣寺の境内内には茶席「夕佳亭」があるが、通常の拝観ルートでは入れない(特別公開時のみ)。
境内を出てすぐ近くに「金閣寺参道」沿いに土産物屋が並んでいて、抹茶ソフトや漬物などを売っている店がある。1店で抹茶ラテを380円くらいで売っていて、歩き疲れたときに助かった記憶がある。
がっつり食べたいなら、少し離れた場所に行く必要がある。バスで数分の「竜安寺」や「仁和寺」エリアまで足を延ばすと食事処がいくつかある。
そういえば、金閣寺エリアから15分ほど歩いたところに地元向けの定食屋が1軒あって(確か「やよい」という名前だったと思う、念のため現地で確認を)、ランチが850円くらいでボリューム満点だった。観光地価格じゃないのがよかった。
## 金閣寺と銀閣寺、どちらを優先すべき?
よく聞かれる質問なので正直に答える。
純粋な「インパクト」で言えば、金閣寺のほうが圧倒的に強い。初めて京都に行く人、1日しか時間がない人には金閣寺をすすめる。
ただ、「よさ」はまったく違う。銀閣寺(慈照寺)は金箔を張っていない地味な外観だが、哲学の道沿いの雰囲気、苔庭の美しさ、「侘び」の感覚みたいなものを体験したい人には銀閣寺のほうが刺さるかもしれない。
時間があれば両方行くべきだけど、同日に行くのは移動距離的にしんどい(バスで40〜50分以上かかる)。別の日に分けるか、体力に自信があれば自転車で巡るルートも選択肢になる。
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先日、久しぶりに金閣寺に行った。平日の10時頃に着いたのだが、それでも人の波はすごかった。でも、池の前に立って金色の楼閣を見上げたとき、「あ、やっぱりここは来る意味がある」と思った。何度見ても、そう思う。
あなたは金閣寺に行ったとき、どのアングルが一番好きでしたか?まだ行ったことがない人は、できれば早朝を狙って行ってみてほしい。